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棲み家

  • Last Modified: 2010年3月 3日 16:59
この家はかつてどこかで出会ったような感じのする家です。
御夫妻の故郷の原風景をたどりながら現代的に再構成する作業を共同で行いました。
 "母屋"と"離れ"、そしてそれらをつなぐ"土間"。
それぞれが互いの役割を主張しながら、今の時代のあった"現代民家"としてでき上がりました。
そして、そのための欠かせない仕組みとしてOMソーラーの効果を充分に感じることができるように設計しています。
設計中、施工中を通して、お子さん達は多くのヒントを私に与えてくれました。
"秘密基地"や"迷路"などは彼らが発見し教えてくれたコンセプトの一つです。
この"家"が彼らにとっての原風景であり続けることを願っています。

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西側外観-母屋と離れの関係

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吹き抜けより台所を見る


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2F板の間


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茶の間
建て主からのコメントより
家を建てることになった時、私たちは自分たちの育った古い家のイメージから出発して、
そこでの暮らしを一つ一つ思い出しながら設計を進めました。
実際に住んでみて、
いろいろな面で、いつも"暮らす"こと意識させられる家だと感じています。
子供たちはどこにでも出没し、あちこちに"巣"を作っています。
大人には様々な労働があります。友人たちはこの家のことを"不便を楽しむ家"と呼びます。
そのかわりに一日は長くゆっくりと過ぎ、
時はたっぷりとある様に感じられます。
寒、暖、晴、雨に一喜一憂し、
座して喜び、働いて喜びといった暮らしです。   

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