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吉村順三建築展

  • Posted by: skiyose
  • 2005年12月18日 16:16

junzo1.jpg遅ればせながら、昨日、完了した現場での引き渡しを終え、急いで上野に直行。「吉村順三建築展」の会場に駆け込んだ。美術館入口付近はあまり人がいなかったので、「こんでないのかな」と思ったが、会場にはいると彼が設計した住宅などの模型にびっしり見学者が張り付いていた。
「建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。」「日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとって、もっともうれしいときなのではあるまいか」-吉村順三・1965
この彼の言葉が好きである。
中野の彼の自邸(南台の家)は小さな住宅から少しづつ増改築を繰り返し成長していった。軽井沢の森の中にそっとおかれた山荘は時間とともにその美しさを放つ。御蔵山の家は若い夫婦のためにいくつかのスケッチを通してその形がある。いずれも簡素ながらそこに住む人々の人柄があらわれている。
彼の作品は十数年前に軽井沢での仕事のおりに、「森の中の家」と「脇田山荘-当時は既に美術館になっていた」を毎回訪れる運に恵まれた。その時に感じたことなどがいまでも、ものつくりの手がかりになっている。

junzo0.gif
美術館入口に展示された「森の中の家」の原寸図。。
遠くから眺める人、近寄って原寸を見入るひと。
それぞれの接し方が面白かった。
一階から二階へ上がる階段は一見、急な傾斜の階段に見えるけれど、実際はそうでもない。
その工夫が原寸図から読み取れる。

Comments:2

ehouse 2005年12月23日 17:29

先週息子の通う都立町田高校で、職業講話がありました。さまざまな仕事を持った大人の話を聞き、将来の職業選択に役立てるという企画でPTAの役員としてお手伝いをかねて聞いてきました。
 弁護士や獣医、プログラマーなどに交じって、建築家として野沢正光さんがいらしていました。芸大出身で、吉村順三展では「吉村順三の設計作法」のシンポジウムのメンバーでした。
講話をお聞きし、終わってからしばらくお話しすることができました。
意外なところで、意外な方にお会いするものです。
吉村順三展はいよいよ25日までですね。明日にでも出かけてみようと思っています。

skiyose 2005年12月24日 09:24

わたしも機会あればもう一度行きたいと思っています。nehouseさん、いかれたら感想聞かせてくださいね。

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