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家は諸君の分身である

  • Posted by: skiyose
  • 2005年5月25日 12:56

もう少し、石津さんのことを知りたくて、検索していたら『週刊東洋経済』コラム・石津謙介「おしゃれスピリッツ」という記事が見つかった。
そのコラムの表題は「家は諸君の分身である」というもので、その中で彼は、「ファッションは着ることだけではない、食べることも住むことにもファッションがある」と言われている。

そのような彼の考え方は、当時のVANという会社を通して、イタリア家具メーカー「アルフレックス」と提携して家具分野に進出したり、「オレンジハウス」という生活雑貨、キッチン雑貨の店を開店したりと大活躍だった。当時、建築を学び始めた自分にとっても、「アルフレックス」のマレンコというソファや、「オレンジハウス」の皿やマグカップなどが好きで、当時の少ない給料からなんとか費用を捻出し買い求め、今でも使い続けている。(台所用品は当時買ったものが殆どで、それ以降あまりかったことがない。)彼は、このコラムのなかで「衣食住のうち、現代で最もないがしろにされているのは「住生活」ではないか」と問題提起をされている。
確かにまず身近に自分を表現するにはまず、「衣」から身繕いし、その次に「食」に関心が行き、美味しい物や健康に良い食べ物を食べたり、作ったりしていくことのほうが身近だし、考えやすい。
「食い道楽」「着道楽」はあっても「普請道楽」という言葉は最近あまり使わなくなってきた。しかしこの「道楽」という言葉決して「お金」を掛ければいいというものではないと思う。確かに「お金」をかければそれなりに満足のいくものが手に入るかもしれない。
問題は手に入れたものを「飽きずに、いつまでも使い続けること」、「お金をかけること」と関係なく「良い物を見極める力をつけること」。
その見極め方が「道楽」につながるのではないだろうか?そういった意味で「住生活」をもう一度見直してみると、私たちの生活を豊かにするヒントがたくさんあると思う。そのようなことを考えさせられた一文でした。
「すまいはあなた自身を映す鏡」  これが最近の私のテーマでもあります。

Comments:2

kimu_mari 2005年5月30日 20:35

恐いけれども、ホントに同感です。

Kaze@ki 2005年5月31日 09:04

設計者自身を映す鏡でもありますね。
したがって、施主-設計者の関係が大切と考えています。
また、でき上がった「すまい」が街の顔になっていく。

それが楽しくもあり。。

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