ノマディック美術館を見に行ったというより、グレゴリー・コルベールの写真展を見て来た。
いずれにしても、この少年と象の一枚の写真に魅かれてといった方がいいのかな。
コンテナと紙パイプで構築された展示スペースに、
写真と映像を使って、野生動物と人間の関係がこわいほどに表現されている。
展示スペースに入った当初は、
そのほほ笑ましい写真に魅入っていたが、
見続けるほどに「進化とはなんだろう」という思いがよぎる。
地球上の生物としての人間が、果たして進化した形と言えるのか。
象にしても、鯨にしても、野生動物達は、私たちよりはるか古代より生き続けている。
いくつかの映像の中で、
人間(男であれ、女であれ)が、野生動物に抱かれるとき、
人間の表情は優しいがその動物の眼はじっと私たちを見据えている姿が印象的だった。
おそらく「進化」も「退化」もないのだろう。
Ashes and Snow
このテーマに自然のもつ緩やかな輪廻を感じとることができた。。
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