町田市は2010年1月1日より景観計画の運用を始めており、地域の身近な個性や魅力を生かした良好な景観形成を推進するため、市民向けに第一回景観づくりセミナー「まちの景観づくりと色彩」が2月28日に開催されました。
この催しは、2006年から、「町田市景観まちづくり講座」、「景観市民調査会」、「景観懇談会」、「景観色彩ワークショップ」、「景観審議会」などの取り組みを通して、市民より「より具体的な景観つくりを地域で行いたい」という意見から実現したもの、当日は幅広い年齢層の市民が参加して行われました。
地域のまちづくり団体に関わり既に6年(今年で7年目)たち、この間、景観市民調査会の一員として、地域住民による景観づくりの仕組みつくりを考えているものとして、その手法をワークショップを通して体験することができました。
昨年行われた「景観色彩ワークショップ」では、既にあるまちの色彩をカラーチャートを使って採集する作業でしたが、今回は、「まちなみをつくる」というテーマで、予め用意された四つの家形のサンプルに、ワークグループごとに最初は「自分の好きな色(屋根、外壁)」をそれぞれ貼り付け街なみをつくり、その後、「まちの景観と色彩」(景観色彩の考え方や、まちなみの色彩調和)などのレクチャーを受けた後、再度、出来上がった街なみについて如何にすれば全体的に調和のとれたものにすることが出来るかを意見交換しながら第二案をつくり、第一案と比較してゆくという作業でした。
作業を通して感じたことは、景観というと漠然としていますが、街なみの色彩に関してはかなり敏感な感性を皆さんお持ちで、それぞれにこだわりがあり、一様に同系色にならないということでした。特に私たちのグループはそれぞれの個性が強く、第一案でつくられた街なみも互いの個性を主張した印象のものでした。
街なみの美しさをを考える場合、類似色又は、暖色系など同色系の色相で統一するという考え方の他、様々な色彩を用いながらその色のトーン(強さ-明度、再度)で調和を図るなどの方法があります。
私たちのグループでは、色彩の多様性を尊重し、全体のトーンを調和するという手法を使い、第二案を作成しました。
そこには、それぞれの建物の個性を活かしながら、お隣に配慮した色彩計画がありました。今回の景観づくりセミナーの講師の方からは「トーン調和型の街なみは、あまり例を見ないがそれを成し遂げることができれば素敵な街になる。ただ、維持し続けることには大変な努力がいる」というものでしたが、地域に良好なコミュニティがあり、それぞれの自己責任で街なみを維持するという意識があればそれは大変だが可能なのではと思いました。
そのためには、地域に住む人々にとって、そこに住み続けられる仕組みと共有できる街づくり理念も必要という思いを強く持ちました。
地域のまちづくり団体に関わり既に6年(今年で7年目)たち、この間、景観市民調査会の一員として、地域住民による景観づくりの仕組みつくりを考えているものとして、その手法をワークショップを通して体験することができました。
昨年行われた「景観色彩ワークショップ」では、既にあるまちの色彩をカラーチャートを使って採集する作業でしたが、今回は、「まちなみをつくる」というテーマで、予め用意された四つの家形のサンプルに、ワークグループごとに最初は「自分の好きな色(屋根、外壁)」をそれぞれ貼り付け街なみをつくり、その後、「まちの景観と色彩」(景観色彩の考え方や、まちなみの色彩調和)などのレクチャーを受けた後、再度、出来上がった街なみについて如何にすれば全体的に調和のとれたものにすることが出来るかを意見交換しながら第二案をつくり、第一案と比較してゆくという作業でした。
作業を通して感じたことは、景観というと漠然としていますが、街なみの色彩に関してはかなり敏感な感性を皆さんお持ちで、それぞれにこだわりがあり、一様に同系色にならないということでした。特に私たちのグループはそれぞれの個性が強く、第一案でつくられた街なみも互いの個性を主張した印象のものでした。
街なみの美しさをを考える場合、類似色又は、暖色系など同色系の色相で統一するという考え方の他、様々な色彩を用いながらその色のトーン(強さ-明度、再度)で調和を図るなどの方法があります。
私たちのグループでは、色彩の多様性を尊重し、全体のトーンを調和するという手法を使い、第二案を作成しました。
そこには、それぞれの建物の個性を活かしながら、お隣に配慮した色彩計画がありました。今回の景観づくりセミナーの講師の方からは「トーン調和型の街なみは、あまり例を見ないがそれを成し遂げることができれば素敵な街になる。ただ、維持し続けることには大変な努力がいる」というものでしたが、地域に良好なコミュニティがあり、それぞれの自己責任で街なみを維持するという意識があればそれは大変だが可能なのではと思いました。
そのためには、地域に住む人々にとって、そこに住み続けられる仕組みと共有できる街づくり理念も必要という思いを強く持ちました。
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Comments:2
- たなべ 2010年3月16日 16:46
先日のワークショップで講師役を務めさせていただいたものです。
早速、記事にまとめていただきありがとうございます。
実は私自身も、色彩調査の報告書をまとめなければならず、
いろいろとネット検索をかけていたところ、
このページにたどり着きました。清瀬さんは宮脇先生の研究室でいらっしゃったんですね。
私の会社は宮脇先生のサーベイ地域にご縁があり、
室津や篠山の色彩調査や景観形成基準づくりをお手伝いしています。
当時私は学生でしたので直接は関わってませんが、
現在の会社に入社後、
倉敷や稗田環壕の色彩調査や基準づくりを経験しています。世間は広いようで繋がっているものと感じました。
また、機会がありましたらよろしくお願いします。たなべ
- skiyose 2010年3月17日 09:34
たなべ様へ
先日は、大変お世話になりました。
稗田、室津、丹波篠山の景観形成基準づくりなどにかかわれたところで
お仕事されているとのこと。
あれから、かなりの年数(およそ38~39年)経ちますが、
こういったかたちでつながるなんて不思議ですね。
機会があればいろいろ調査のお話などお聞かせください。
今後ともよろしくお願いいたします。