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ケンネルハウスとローライコード

rolleicode.jpg ことの始まりは2年前に遡ります。
大好きな犬達とごろごろ一緒に暮らすことのできる家を造りたいとある工務店より施主を紹介され、住まい方を伺い、設計の打ち合わせをすすめる内に、ふとした雑談のなかから「カメラの趣味があるようですが、Rolleicodeというふるいものだけど、興味がありますか?」と聞かれ「そのようなカメラを見る機会があれば、見たいし、一度使ってみたい」とお答えし、「それでは、いずれ機会を見て、お贈りします」というやりとりがあり、犬達と一緒にごろごろ暮らす家は「KennelHouse」と名付けられ、昨年2月完成し、ちょうど1年たち、「そろそろ1年点検だなぁ」と思っていた矢先のことでした。先週、事務所で打ち合わせ中に、ピンポンとチャイムがなり「宅急便でーす」とお兄ちゃんが、大切そうに小さな荷物を届けてくれました。ラベルに「カメラ」とあり、「あっ?」と思わず声をあげていました。「どうしたんですか?」と打ち合わせに同席の客人「いや、まぁ」と胸のたかまり押え、淡々と打ち合わせを終え、客人が退席後、早速、そぉーっと梱包を解くとよく使いこまれたRolleicodeが現れました。同封された便せんには、新居に引っ越して1年が過ぎたこと、4人と一緒(犬も家族なのです)にごろごろ過ごしていること、以前やくそくした物を同封したこと等がかかれていました。

KennelHouseの施主からの素敵な贈り物でした。

そのカメラは、外装の金属板に装飾が施されており、調べてみるとRolleicode I型「アールデコ」(1933〜4年製)ということがわかりました。購入された時は、そのカメラの外装等が輝き、おしゃれなカメラで、きっと大切に使われていたのだろうと思いました。1934年製ということは年齢として換算すると76歳ということになりますね。
人間でいえば喜寿間近ということでしょうか。
いくつかリペアが必要ですが、それを行えば、味のあるよい写真がとれるとのことです。しばらく手許におき、機会を見て、リペアを専門家に頼もうと思っています。
そして、ゆったりとした気持ちでこのカメラで写真を撮りたいと思います。
その時の第一号は、当然、このカメラを譲っていただいたKennlHouseの御家族です。

一年後の暮しぶりをたずねながら。。

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