- 2008年3月 2日 19:14
- ものつくり
浦和の別所沼に立原道造氏が設計したヒアシンスハウスが再建されているので、
2月のある日見学にいきました。
2月のある日見学にいきました。
別所沼公園に入ると清楚な感じのする小住宅が目に入ってきます。
それが「ヒアシンスハウス」でした。
目測でざっとラフにプランをその場描いていて気がついたこと。
大きさが間口20尺奥行9尺となにげに思ったのですが、測ってみると奥行きは8.5尺でした。
入口も通常芯々3尺幅というところを2.5尺となっています。
この5寸の違いは、この住宅に住む人(立原道造氏)の身体スケールに合わせ、考えられているのです。こういったわずかな違いを考えて住宅を設計することはとても大切なこととあらためて感じました。
その他、シンプルな屋根と雨樋からの雨水の取りかたなど。
そこには、今の時代につながるメッセージが一杯つまっていたのでした。
残念ながら彼は若くして、この住宅を実際にみることなく逝ってしまったけれど「住まい」のあり方をもう一度考えるいいきっかけになりました。