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デザインサーベイ図面展ー日本の伝統的都市空間と実測調査

hagaki.jpg小田急線鶴川にある可喜庵で、デザインサーベイ図面展」が現在開催されています。(8月21日〜9月16日)

私の大学時代の恩師の宮脇檀さんが亡くなられて、既に10年になります。
在学中は宮脇ゼミの一員として、デザインサーヴェイという集落調査に参加していました。先生が亡くなられた時、当時のOB会で、「サーヴェイで調査した図面があるが、年数も経ち、劣化し始めているため、なんとかデジタルデータ化し、今後の私たちや、研究者の方々が活用できるようにしては」という話しが持ちあがりデータ化の方法等を試行錯誤していたころ、目白にあるOM研究所で、建築家・吉村順三氏の原図をロール型の大型スキャナーで記録しているという情報があり、私たちは、その作業を終えた後、OM研究所の許可を得て、サーヴェイの図面をスキャニングすることになりました。データ化したものは実測調査が行われた9箇所の図面等で、およそ250枚前後あり、それぞれ原図の大きさの違いや劣化度も違っており、テスト的なスキャンを繰り返しながらの作業でした。
そのデータ化されたものは、後に「日本の伝統的都市空間-デザインサーヴェイの記録-」として出版されてゆくことになりました。

そして、宮脇檀没後10年という節目の今年、OMソーラーの住宅を設計・施工している町田市能ケ谷の鈴木工務店が運営する「可喜庵」で図面展が開催されるに至りました。鈴木工務店の社長である亨さんとは、地域在住の建築家・都市計画家の集まりである「日曜の会」の仲間でもあり、デザインサーヴェイの話しは時々お話させていただい記憶があります。
今回の企画には直接関わってはいないのですが、こうして実現したことを考えるといろいろな方々の繋がりと縁を感じることができました。

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