- 2006年6月 9日 11:10
- ものつくり
「まちづくりと景観」岩波新書を最近読んでいます。著者の田村 明さんは、1960年代から70年代にかけて飛鳥田市長の右腕として横浜のまちづくりを推進した方で有名。この本のなかで「まちづくり」に関するさまざまな問題の内で、市民にとって「景観」は一番わかりやすい入り口と説く。ややこしい法律・条例や専門的議論に全く通じていなくても、自ら住む「まち」、訪れる「まち」が美しいと思えるか、そして落ち着きや安らぎ、あるいは適度のにぎわいを感じさせるかどうかという判断は、だれにでも分かりやすいと思う。また、この本のなかで紹介される、長野県の小布施町のまちづくりなどの事例は、地域の人たちと、そこに関わる建築家たちとの協働のあるべき姿が紹介されています。
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